2009年12月14日
カティンの森
現在、公開中の映画「カティンの森」を
仕事のついでに上京したので岩波ホールで
鑑賞してきました。
この映画は実際に第二次大戦中に行われた
ポーランド人将校の虐殺を描いています。
初めて、この「カティンの森」の事を知ったのは
漫画「ゴルゴ13」で、以来この事件に興味を持っていました。
映画の監督は「灰とダイヤモンド」などで有名な
ポーランドを代表する監督、アンジェイ・ワイダです。
監督のお父さんもこの虐殺の被害者の一人でした。
殺される人間、殺す人間、いつか帰ってくると信じて
待っている家族、監督が長年描きたかった世界が映像として
蘇ってきます。ポーランドという国は、この1000年位の間に
2回程、国そのものが侵略によって、無くなってしまった悲劇の国です。
そんな国の持つ宿命のようなものを強く感じました。
また、私自身が今から22年前に、当時まだ社会主義国だったポーランド
に行った際、訪れた場所が映画の中に出てきたりと様々な思いが
錯綜しながらの鑑賞となりました。最後にポーランド人の将校を虐殺する
シーンは妙にリアルで未だに頭から離れません。
Posted by キミ at 02:38
│映画の話