2011年01月07日
小説「KAGEROU」
今、話題の俳優の水嶋ヒロさんが斎藤智裕として書いた小説「KAGEROU」を
読みました。私の周りでも色々言っている人がいましたが、読まずには批判も
感想も言えないだろうということで3日に青春18切符を使って東京に挨拶に行く
電車の中で一気に読了しました。ハッキリいって読みやすい。それに簡単な言葉で
大事な事を伝えているようです。三島の小説にも生まれ変わりをしながら「生きる」と
いうテーマを語る作品があり私も大好きですが、少し難しい感はあります。
それに比べるとすごく簡単に分かり易く「生きる」事が語られている作品。
「わずかなオカネのために自分の命を断とうとする人もいれば、少しでも長く生きる
為に何億というオカネを惜しげもなく払う人もいる。同じ人間なのにどうしてこうも
ちがうのだろうかと。人間の命はみな平等じゃないのかと。生まれてすぐに死んでしまう
子供もいれば、何もしないで百歳まで生きる人もいる。たった数十円ぶんのワクチンや
薬が買えなくて死ぬ人もいれば、若返りのための美容整形に途方もないオカネを注ぎ込む
人もいる。死にたくて仕方がないのに死ねない人、生きたくても生きていけない人。・・・」
結構、考えさせられましたよ。生きてることそのものに感謝できる自分でありたいと思う
小説でした。
Posted by キミ at 18:23
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